本来だだちゃ豆は100%、一つのさやに二粒のものしかないと
言われている。
中には三粒や一粒のものあるが、品質向上、ブランドを保つため
三粒や一粒物は屑物として処理して来た。
鶴岡市白山地方でしか本当のだだちゃ豆が出来ないし、同じ風味
のだだちゃ豆を作るのは
困難と敬遠されて来た。
私も十数年前から、枝豆刈取機を借りる為、鶴岡に出かけたが、山
形では鶴岡市白山地方と同じ風味のだだちゃ豆は出来ないと敬遠
して来た。
しかし、私にも欲がて来た。
だだちゃ豆を播種作業をしてみる挑戦意欲が出て来た。
普通通りに成長し、普通に二粒の枝豆収穫。
問題は食味である。美味しかった。鶴岡市白山地方と同じ風味である。
我、枝豆収穫中、部落のおばあちゃんが来て言った。
「何枝豆(種類)、採っているの?」
「だだちゃ豆だよ」
「え~、だだちゃ豆、採れるの、この土地はだだちゃ豆が採れぬと
言われているのに・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「でも、だだちゃ豆だよ。」
そんな会話の後、村のばあちゃんに枝豆を「食べてみて」と渡した。
収穫も終わり帰路の準備をしてる時、村のばあちゃんが来て言った。
「美味しかった、この土地でも採れるんだね。」
つづく