良い話なので再度寄稿
桜の季節になると想い出す話がある。
”この地球の上に天の川のように美しい花の星座をつくりたい
花を見る心ががひとつになって、人々を仲良く暮らせるように・・・
彼が晩年に残した言葉です。
昭和41年、彼は「名金線」に乗る国鉄バスの車掌でした。
彼の名前は
佐藤良二。
御母衣ダム建設よって水没する集落の桜の木(荘川桜)が
移植され見事に開花した事に感銘し、名金線の沿線、名古
屋から金沢までの266KMに桜街道を作る事を決意する。
彼が夢見たのは、自分の乗るバスが走る道路沿いに桜を
植え名古屋から金沢まで桜のトンネルを作る事でした。
そして試行錯誤の結果、樹齢が長く大木へと成長する品種
「荘川桜」の実生苗を育てる事に成功します。
車掌勤務の合間、台風、雨風の中で植樹に打ち込むが、彼
はやがてガンに冒されるが、医師の忠告にも拘らず植樹に
打ち込む日々を送った。
桜を植え始めた昭和41年から12年経過し、二千本余りを
植えた頃、彼は病に倒れ、志半ばの47歳という若さでこの
世を去りました。
彼の意思を継ぎ、佐藤良二氏の妻を始め、多くの仲間がさ
くら道を作っています。
今年も桜の季節、4月10日
「郡上市白鳥町を走る佐藤良二さくら道、夢マラソン」が開催
されました。
この話は「さくら」として映画になっています。
監督 神山征二郎
佐藤良二役は篠田三郎が演じております。